店長の作曲講座 その1

趣味:作曲です。


最近ではiPhoneやiPadのアプリでも曲を作る為のアプリが沢山出ていて、気軽に作曲を始められるようになっています。私もiPadだけで曲を作っています。


勿論、プロになりたい!ということであれば楽器の演奏が出来て楽譜が読めて音楽の理論も勉強してからスタートするのがベストだと思いますが、趣味でやるレベルではそれらが無くても出来ます。

 

 

さて、初心者が自分で曲を作りたいと思ったときにまず何をすればいいのか?

 

 

まずは、音楽を聞くことから始めましょう。

聞くといってもただ聞くだけではなく、音楽と呼ばれているものがどういう仕組みで出来ているのかを知ることが大切です。


その共通する仕組みに則って作れば、良し悪しは別として「音楽」として他人から認識してもらえると思います。

 


 

では、ヒントを少し。

 

 

まずは、ロックバンドを思い浮かべてみて下さい。

一般的には、ボーカル、ギター、ベース、ドラムがいると思います。

多分、ボーカルの人が何をやっているかは分かると思います。歌を歌っていますね。

では、ギターの人が何をやっているか、ベースの人やドラムの人が何をやっているのかをそれぞれ聞いてみましょう。

 

しっかり聞いていくと、ギターの人が「じゃーん」と弾いて、ベースの人が「ぶんぶん」と弾いて、ドラムの人が「どんちゃん」と叩いて、ボーカルの人が「ららら」と歌っているのが同時に行われているんだとわかると思います。

 

 

それをもっと細かく聞いてみましょう。ドラムが「どんちゃん」じゃなくて「どんどんちゃん」だとか、ベースが「ぶんぶん」だけどサビのところでは「ぶーんぶーん」だ、みたいな、そんなことをしっかり聞き分けられるように頑張りましょう。

 

さらに同じバンドの中でも違う曲にどんどん広げていったり、別のバンドを聞いてみたり、別の楽器が入っているバンドを聞いてみたり(キーボードとか)、別のジャンルの音楽を聞いてみたり(クラシックとかダンスミュージックとか)してみましょう。

 

 

どのジャンルや楽器編成の音楽でも、ほとんどの場合いくつかの音がそれぞれ役割を持って、同時に鳴っています。

ロックバンドではボーカルとギターとベースとドラムが同時に演奏されていますよね。

クラシックでもバイオリンとトランペットとその他もろもろが同時に演奏されています。

ボーカルにはボーカルの、ドラムにはドラムの、トランペットにはトランペットの役割があります。

 


西洋音楽は次の3つの要素から出来ているといわれます。

  • リズム
  • メロディ
  • ハーモニー

これが当てはまらない曲もありますが、一般的に知られている曲はほとんど当てはまります。

では、ロックバンドをこの三つにあてはめてみるとどうなるでしょう。

 

ボーカルはほとんどの場合メロディですね。

ドラムはほとんどリズムです。

 

ギターはハーモニーとリズムが主で、たまにメロディみたいな感じでしょうか。

ギターが「じゃーん」と鳴らしているのはほとんどの場合複数の音を同時に鳴らしています。例えば「ド・ミ・ソ」と同時に鳴らしていたりしますが、それがいわゆる「ハーモニー」です。そして、「じゃーん」というのも規則正しいパターンで演奏されている場合はそれ自体がリズムだともいえます。そしてたまにソロでメロディを弾くみたいな。

 

ベースはハーモニーとリズムを担当していると思います。

ベースはギターと違って複数の音を同時に鳴らすことはあまりしませんが、鳴らしている音はハーモニーを構成する一部なのでハーモニーといえますし、「ぶんぶん」と一定のパターンで演奏されるとリズムだともいえます。


 

 

というように、まずは音楽を聞いて誰が(どの楽器が、どの音色が)何をやっているのかを聞きとる。

そして、その誰か(楽器、音色)がやっていることが、リズム・メロディ・ハーモニーに当てはめたらどうなのかを考える。


まずは、これを色々な音楽で(ジャンルを固定しないで)出来るようになるといいと思います。

 

その次に各ジャンルでの共通点みたいなものも見つけられたらなおいいですね。


ロックバンドはたいていボーカル・ギター・ベース・ドラムがいますが、

ジャズバンドはどういう編成なのか、クラシックはどうなのか。とか、

ロックとジャズ、両方ともにドラムがいることが多いですが、同じ楽器でもロックのドラムはどういうことをしているのか、ジャズのドラムはどういうことをしているのか。とか。

 


そこまで出来たら、作曲できたも同然です。

以上です。