iPhoneの水没修理について説明します。
水没したiPhoneも直せるの?
その答えの前にまず、水没修理というものが何なのかということですが、
水没したiPhoneを水没前の状態に戻して使えるようにする、というものではありません。
一度、水没したiPhoneを完全に元通りにすることはほぼ不可能です。
では、どういう修理かというと、
電源がつかなかったり、操作ができない状態のものを電源がついて操作ができるようにして、データのバックアップができる状態まで復旧させる修理のことです。
電源がついて操作もできて普通に使えそうと思っても、例えば電源が頻繁に落ちるだとか電波が入らないなどの後遺症が残ったり、のちのち症状があらわれることがあります。
水没してからの時間が短い場合などで特に問題なく使えるようになる場合もありますが、それは保証できませんし、仮に普通に使えたとしてもいつまで使えるということも保証できません。
なので、「水没したiPhoneを直して今後も使いたい」「データはバックアップしているから大丈夫」という方は当店で修理しても意味がありません。
アップルで本体交換してもらうか、ケータイショップで機種変更をするなど、新しいiPhoneを手に入れてください。
「バックアップをとっていない」「データがどうしても欲しい」という方は当店に修理依頼して頂ければデータを取り出せる状態まで復旧できる可能性はあります。
平均して8割ぐらいは復旧します。
復旧後しばらく普通に使えるかもしれませんし、後遺症がひどく残っているかもしれません。
また、最初は良くても数日後にはつかなくなるかもしれません。
バックアップした後は使えなくなるまで使うのもいいと思いますが、急に使えなくなっても困ると思うので早めの機種変更などをお勧めします。
そして、2割ぐらい復旧しないケースがありますが、復旧しなかった場合は代金は頂きません。
2割復旧しないのはなぜ?
簡単に言うと、持ち込まれた時点ですでに死んでいるものが2割程あるためです。
細かく言うと、死んではいないけれどもすでに植物状態とかそういうレベルのものもありますが。
いずれにしても人間と同じように、ある程度のけがや病気であれば直せますが、現代の医学では治せない病気もあるように、iPhoneにも直せない病気があります。
また、死んでしまったものはどうやっても生き返りません。
水没したあと、修理に持っていくまでの経過時間や、その間に何をしたかによって助かるものも助からなくなったり、ご自身でとどめをさすことになっている場合もあります。
復旧できる8割になるためには?
水没した状況なども千差万別なので、こうすれば絶対に大丈夫ということはありません。
ただ、下記の事項を守れば復旧できる可能性を少しは上げられます。
-
充電したり電源を入れようとボタンを押したりしない。
- 電源が付いている場合はすぐに切る。
- 少しでも早く修理に出す。
まとめると、「電源を切って何もせず、すぐに修理に出す」です。
自分で乾かそうとしてドライヤーを使ったり、ジップロックに乾燥材とかお米と一緒に入れておくといったことをする時間があれば、その間に修理に出した方がいいです。
iPhoneの中に入った水は本体を分解しないと数日は乾きませんし、そもそも乾かすという処置自体、水分は無くなっても不純物が残るので意味がないどころか、とどめをさす原因になりかねません。
なので、「電源を切って何もせず、すぐに修理に出す」です。
最後に
水に濡れる原因で多いのは、トイレに落としたとかお茶がこぼれたとかそういう事故です。
事故も防ぎたいですが、仕方ない部分もあるかもしれません。
ただ、お風呂に持って入るという方が結構います。
それはやめましょう。
直接水がかかってなくても水蒸気などで壊れます。
以上です。
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