バッテリー交換の効果について

バッテリー交換するとどれだけ効果があるのかをまじめに検証しました。

「バッテリーが持たなくなった」

誰もが感じたことがあると思いますが、バッテリーが持たなくなった原因は大きく分けて二つあります。

1. バッテリーが劣化した。
2. 何かがバッテリーを大量に消費している。

何かがバッテリーを大量に消費している問題はとても難しい問題です。この場合バッテリーを変えてもあまりよくなりません。これについては別の機会に書きたいと思います。今回はバッテリーの劣化について書きます。

バッテリーの劣化は必ず起こります。

『いい状態』で使えば、400回の充電サイクル（0%から100%まで相当の充電量で1回とカウントするので、50%から100%まで充電すると0.5回になる。）で、80%は使える（20%劣化）というのが、アップルさんのホームページにも記載されています。

でも、『いい状態』で使うことはとても難しいです。

 なので、400回の充電サイクルで80%以下に劣化している人も少なくありません。

バッテリーが劣化したら交換するということを考えると思いますが、交換したら本当に効果が出るのか？

実際に劣化したバッテリーと新品のバッテリーとでバッテリーの減り方がどのように違うか、実験してみました。

実験方法は、同じiPhone5に劣化したバッテリーと新品のバッテリーをつけ替えて、時間の経過とともにどれだけバッテリーが減るかを記録していきます。

バッテリーをつけ替えただけで本体は同じものなので、消費する力は変わりません。

ある程度早く消費させるために、画面を一番明るくして自動ロックをしない状態（つきっぱなし）に設定し、ストップウォッチを起動させています。

まずは、劣化したバッテリーです。

右側の画像が診断した数値です。454回充電し、もともと1430mAhのものが519mAhまで劣化しています。新品と比べて約36%しかありません。

数字上はそうなのですが、実際どうなんでしょうか？

それでは実験スタートです。

左の写真のように、画面をつけてストップウォッチを起動してスタートします。

右の写真は100%から99%に減ったところです。8分13秒で1%減りました。

その後は1分から1分20秒ごとに1%ぐらいのペースで減っていきました。

30分経過でバッテリー残量は82%、60分経過で60%でした。

80%前後から減り具合が1%あたり10秒程度緩やかになりました。

1時間30分経過で残量50%、2時間経過で31%です。

2時間30分で13%ですが、2時間25分ぐらいで20%から一気に15%まで減りました。

そして、最後1%になってからは驚異的な粘りを見せ7分間耐えましたが、

2時間55分経過したところで、電源が切れてしまいました。

続いて新しいバッテリーです。

同じように計測してみたところ…

写真はありませんが、100%から99%までかかった時間は18分と劣化したバッテリーより10分長く100%の状態を維持していました。

その後も1%減るのに3分から3分30秒と劣化したバッテリーの3倍近く長く持っています。

30分経過で残量96%（劣化バッテリーでは82%）

1時間経過で残量86%（劣化バッテリーでは60%）

1時間30分経過で残量76%（劣化バッテリーでは50%）

2時間経過で残量66%（劣化バッテリーでは31%）

これ以上は時間の無駄なのでやりませんが、30分で10%ずつ減っていますので最後の粘りを考えると5時間半でゼロになる計算でしょうか？（そこまで待つ時間がありません…）

そうすると、交換後、約2倍長持ちするようになったという結果になります。

注：今回は画面をつけっぱなしという高負荷な環境なので数時間でゼロになりましたが、通常の使用時には画面をつけっぱなしということはないと思うので、もっと長持ちすると思います。（使い方次第ですが。）

「劣化したバッテリー」というところがポイントです。

最初に書いたとおり、バッテリーは劣化していなくて何かが大量に電力を使っている状態の場合は、バッテリー交換をしてもほとんど意味がありません。

しかし、この実験のように劣化したバッテリーを劣化していないバッテリーに交換すれば効果はあります。

バッテリーが劣化しているかどうかは無料で診断致します（すぐできます）ので、気になる方はぜひご来店ください。

関連

ブログ『バッテリー交換の作業時間について』

ブログ『iPhoneバッテリー交換の効果検証』